SUPERSALT─結晶化された思想として─2018年5月───4年振りにリリースしたアルバム『SUPERSALT』。 呂布カルマの神々しい〝声〟による浮遊感。 肉をえぐるような鋭利な言葉。 毒された叡智。 哲学的言葉はシンプルで、その文学的配置は美しく、明確な意志によってデザインされた〝難解〟がこの作品の芸術性を高...
空白を埋める思考と野生異なるジャンルのものを繋ぐと新しく見えてくるものがある。 劇作家の平田オリザ氏は、〝わかりあっている〟者同士の話し合いを「会話」とし、〝わかりあっていない〟者同士の話し合いを「対話」と定義した。 「対話」は実にクリエイティブなコミュニケーションである。...
町田康の「精神のパンク、表現の文学」先日、リズールにて作家である町田康氏のトークショーが開催された。 ※リズール・・・作家の玄月氏がプロデュースする文学バー 「一言も漏らすことなく、町田康の言葉を味わおう」 観客たちの心は一様に染まり、研ぎ澄ませた耳が会場を埋め尽くす。 その空間は静かな熱気で満ちていた。...
THE PANEL ─アートとサイエンスにおける考察─ライフスタイルとクリエーションの狭間で。 空っぽの部屋は、これから立ち込める熱気を既に予感させていた。 この胸騒ぎは今からここを訪れる観客たちに共鳴していくに違いない。 時間の経過と共にフェードインする空間───ヴァニラの香りに包まれ、メロウな音楽で満たされていく会場。...
楕円球の神様。ラグビーを伝えるために。 先日、レストランスタツィオーネにて元日本代表のラグビー選手である大西将太郎さんのトークショーが開催された。 私はその司会を務め、参加者を代表していくつか質問をさせて頂いた。 これは、インタビューを含めた、トークショーのレポートである。...
Green Day001庭についての3時間。 先日、GREEN SPACEさんが主催するトークイベント『Green Day』の取材に行ってきました。 GREEN SPACEさんというのは辰己兄弟(耕造さん、二朗さん)を中心とした庭をつくる会社。 以前取材した記事は《こちら》です。 Green...
哲学としての珈琲。唯一無二から伝説へ。 その店の名は『ザ・ミュンヒ』。 〈オーナー:田中完枝さん〉 大阪府八尾市、住宅街の中にその店はあった。 外壁には「珈琲だけの店」と書かれている。 店の前に立つと、その異様な力を感じずにはいられない。 磁場による歪。...
GREEN SPACE、辰巳兄弟に話を聞いた日vol.3全体の底上げ、そしてポップカルチャーとしての庭へ。 嶋津「お二人が造園業界の異端児ということは確かに分かりましたwww そんなお二人の庭としてのチャレンジはどのようなものになっていくのでしょうか?」 二朗「庭師は自然主義になりがちなんです。 大変ですよ、自然は。 ...
GREEN SPACE、辰巳兄弟に話を聞いた日vol.2お手入れはアップデート。 嶋津「すみません、僕庭に関して分からないことが多いのですが。 庭をお手入れするというのはどういうことなのでしょう?」 二朗「植物ってね、放ったらかしで伸ばしたままにしておくと気持ち悪いんですよ」 嶋津「気持ち悪い?」 二朗「そう。 ...
GREEN SPACE、辰巳兄弟に話を聞いた日vol.1庭的アティチュード。 先日、GREEN SPACEの事務所に行き、辰巳兄弟さんにお話を聞かせて頂きました。 (写真左:兄、耕造さん、右:弟、二朗さん) 庭から街、そして文化へと話は展開。 目に見える物質から、目に見えない概念まで。 ...